深い悲しみの気持ちは死者が抱くのではなく、まだこの物質界に生きている人間が感じること。そして、その悲しみの感情は、死者の進歩の妨げとなる。死者も霊界で学び、向上したいのである。
シュタイナーは述べる。
『死者の側から見ると、死の瞬間とは肉体を失った死者に、生命が存続していることを教えるもっとも重要な出来事なのです。死に直面したとき、人は死後にも自我意識が存在するということをはっきりと悟るのです。』
最近の記事にも書いたが、「天界からの音楽」という書は、まさにわれわれに希望と勇気を与えてくれる本でもある。
霊界に戻ったジークヴァルトが、この世に生きている家族に伝えた聖別のための祈り。
彼は、言う。
「あなたたちが悲しみを克服してくれたことによって、わたしの墓には聖別のための偉大な神殿の礎石が据えられました。わたしはいままで以上に親密にあなたたちとともにいることができます。すべては肥沃な大地の上に降りたちました。このことがあなたたちとの意思疎通をさらに容易なものにしてくれるでしょう。
あなたたちはみな、ともにわたしとの意思疎通にとりくんでいるので、わたしはすぐにあなたたちを特殊な事柄に導くことができるようになるでしょう。
あなたたちは自らの確信をとおして、ある力を作りだしています。あなたたちが確信を抱いているおかげで、わたしは以前には伝えることのできなかった多くの事柄をあなたたちに教えることができるようになりました。」
また、ジークヴァルトは言う。
死者にとって遺体は重要ではない。大切なのは遺族が死者に向ける、愛情であり、思考であると。
遺体以上に価値があるのは、遺体が横たわっている場所で家族達が作り出す思考だけである。
また、死者に対する嘆きではなく、高貴な思考だけが死者のための献身の神殿を建てる手伝いになるのだからと。
そして、死者のための祈りを唱えるように伝えてきている。それが、『聖別のための祈り』である。
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世界の主は偉大です
主は死者であるあなたを創造し、再びあなたを呼び戻しました
ここでわたしは聖別された場所に立ち、
主であるあなたに祈りを捧げます
すべての物質は消滅し、すべての崇高なものは残ります
主であるあなたの翼は広げられ、あなたの子どもを受けとります
すべての贖罪は神聖なものとなり、
死はたんなる変化にすぎません――そのほかのものはすべて実現しました
わたしの父よ、あなたを拝ませてください
あなたの意志はすべてのものを包み込みます
あなた自身のなかにわたしを受け入れてください
あなたのものである天を開いてください
ついに時が来ました
わたしの神であるあなたは、わたしのすぐそばにいてくださいます
あなたがわたしとともにいてくださるとき、死はなんと輝かしいものになるのでしょう
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※訳注
ここで告げられているのは、アストラル界に存在する「聖別の場所」で、死者のために唱えられる祈りの言葉である。二行目の「あなた」とは死者を、四行目以降の「あなた」は主である神をさす。また九行目以降は、この詩を朗誦する者と死者が一体になって、神への祈りを捧げるように語られている。

